その他

はてなハイクのログから引き揚げ

私は大学生になってしばらくの頃から難しい小説があまり読めなくなって、今はweb小説やマンガを娯楽として読むくらいで、それさえ積んでおくことも多いのだけれど、自分自身でもわりとこれにはわだかまりがある。しかし、自分にとって読書というのは読みたい…

父方の祖父について 

私に少なからぬ影響を与えた彼が死んで一年経った。幼いころに父親を亡くして親戚の家で育てられた祖父は、高等小学校では優秀だったそうだが、面倒を見てもらっていた家の都合で希望する中学校に進学できず、それを一生の屈託にしてしまった。官公庁関係の…

青い色

年始に祖母の通院につきそった際、前と同じ薬(かゆみどめ)がほしいということで、緑のキャップの塗り薬を「ふたの青い薬」だと祖母がいったのを、お医者さんも看護婦さんも「でもかゆみ止めたぶんこれだけですよね……」と手元の同じ薬を見ながら不思議そう…

私はオリンピック競技が好きではない

ので勝手気ままに言えるが、どう考えても汚染水漏れへの対応が喫緊の課題で、そこをすっとばして招致なんかしてる場合ではないだろう。昨日の火事が消えてないのに来週末の予定をとりつけるのに電話中。七年後までにはどうにかなります。ならない。 民法改正…

勝ち負け

勝ち組負け組というのはなんだか嫌な言い方だ、というのはなんだかいまさらな感想だけど平生そう思ってもいる。自分の理想では勝利も敗北も孤立と関係があるもので、組を作るような勝負は美しくない。

たのしい人生

絶望から這い上がった人が人生を肯定していても他人事にしか思えない。温い私が肯定しても意味がない。絶望の淵にある人が人生を肯定していたら? 哀れみを感じるか疑念を持つかもしれない。では私は誰によって人生が肯定されれば良いと思っているのか? 誰…

日記を放置してしまっているので適当に昔書いた文章を貼ってお茶を濁す

スキというのは列挙的、外延的なのではないか。だから好き、に抵抗があるとすれば、ならば好き、に似通ってしまうところがあるからではないか。好きに対して必要な記述はできるが十分な記述はしにくいのではないか。たとえば毛の生えたものなら何でも好きで…

理想と減点法

理想を持つということはそこからの減点法で現状を評価するということなのだろうか。もしそうならば、自分の何かを変えたければ理想を持つよりは盲目的に習慣を違えたほうが精神に対しては負担が少ないだろう。 さておき、私は社会問題などを考えてみたときに…

半年、あるいは十年経って

偶然震災と利害関係がないからか報道を避けてたからかわからないが、日常に対する考え方も、電力会社や国に対する心証もとくに変わりはない。根拠はないがまあ大丈夫だろう、と思っていたのが、やっぱりだめだった、というだけで。最近の九電のやらせメール…

鮎川信夫『死んだ男』と昔のこと

鮎川信夫の『死んだ男』という詩をたぶん国語の教科書で初めて読んだとき、なんだか気取った言葉遣いだと思って、「埋葬の日は、‥‥」から始まる最後の部分と、特によくわかるような気がした終わりの二行以外はあまり感想も持たずに忘れてしまった。最近偶然…

中島敦『光と風と夢』のちょっとした誤謬と思われる記述について

中島敦の唯一といっていい長編、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』を著したロバート・ルイス・スティーブンスンを描いた『光と風と夢』(数年前から途中で積んでいる)に次のような段落がある。青空文庫から引用する。 生垣の中にクイクイ(或いはツイツイ…

上から目線納め

古来火星人襲来、飛躍するならば黒船来航さらには死の舞踏の時代からメディアというものの主要な機能の一面は恐怖の伝播であった。 最近インターネット上で見た話題から恣意的に、警察官のあるジャーナリストへの不当な取調と、東京都のマンガアニメ表現規制…

私は気分に従ってだらだらするのが好きだけど

芸事は風呂掃除に似ている。毎日やってるとどこが綺麗になってるかよくわからないけどやらないと確実に湯垢が溜まる。 しかしこれが趣味としての芸事だったらどうだろう。やって楽しさや充実感を得るのが主な目的ならば、気の進まない時はやらなくていいとも…

電子書籍についての覚書

紙は十数枚なら薄くて軽い。何百枚となると厚くて重い。電子書籍は検索がしやすい。電源がいる。持ち運べる電源には寿命がある。モニタがいる。モニタは大きくすると折り畳めない。 私が二百ページの文庫本一冊を持ち運ぶなら紙のほうが便利だけど、十冊まと…

最近の労働関係のニュースの多さはどこからやってきたか

※誰かの考えの足しになるかもしれないので、大学で書いたものを短くして載せておこうと思う。 正解はバブル崩壊前に書かれたこの文章からわかる。 まず、低賃金労働層をどのように評価するかということである。現在の低賃金層は生きていくため、食べていくた…

他人の人生を考えるときに

誰かの人生について考えることがある。偉人だとか、過去に名を残した人や、現在の著名人や自分の中で重要な人について。 そういうときに私はその人の人生とは、というよりも、むしろその人の生活とは、という言葉で考えたいと思う。 人生、という言葉で私が…

中国副主席と天皇陛下の会談とかで

Sucker 政治, 歴史, 法律, 社会 "天皇制の廃止とそれに伴う憲法の改正を政治の課題として上程すべき"妥当な意見と思う。というか民主党執行部は陛下をホイホイ担いで何がしたいのか…… 歴史に敏感な政治家なんて殆どいないということか。 2009/12/16 はてなブ…

現実こわい

インターネット上の人間関係の事故を憂慮する言説は枚挙に暇がないけど、そもそもインターネット「上」のトラブルであって、インターネット「内」のトラブルではないわけだ。事故が多いのはネット外との境界面。学校裏サイトとか出会い系で詐欺とかmixiで犯…

ぐるぐる承認欲求

自分の書き物を人に読んでもらいたいと思ったら、やっぱり定期的に量を出していったり、ランキングに参加したり、他の書き手と交流したり、そういう必要があるんだろう。 しかし、そこまでのやる気はないし、更新の少ないひっそりとしたサイトというのも個人…

クリスマス

昨日近くのアウトレットモールで早々とクリスマスの飾り付けをやっているのを見て、昔スガシカオがラジオで、会社員時代の仕事で一番記憶に残っているのは、病院の中庭にクリスマスの電飾をつけたことだ、と話していたのを思い出した。病院の人たちが喜ぶの…

夢とか目標とか

夢とか目標とかを持って苦闘してる人を見て、やっぱりなるべき自分と今の自分に落差があるから苦しいんだろうなあと他人事のように考えてしまったりするのだけれど、こういう目線は当の私がもし苦戦中だとしたらわりと頭にくることだろう。 考えるに、夢や目…

今日のひとりごと

「人づきあいをうまくやりたい」って思うけどさ、じゃあ他人は「うまくやる」ためのものでしかないのかよ、っていう。 「うまくやる」だけのあまり親しくない人と、そうでない大切な人に分けるか、「うまくやろう」じゃなくて、「今日もいろいろあるだろうけ…

小説について

どうにも、未知の名作を読めば読むほど、少しはマシな人間になれるのではないか、そんな思い込みがある。そんなわけで、私には小説を読むのは趣味に加えて自分自身の重要な仕事のようにも思える。楽な上に生産性のまったくない仕事だが。

成功哲学や自己啓発が嫌いな人のための詭弁

元気が一番大事って、いうじゃないですか。何かをおもしろがったり、行動してやろうって気持ちがないと、何もできないし、何もできないと、何かの作業を継続してできないから、お金とか作品とか、形のあるものも残らないし、技術とか知識とか、形のないもの…

日常の垂れ流しは無意味じゃないと思いたい

インターネットに日常が垂れ流されることで自分とは違った階層や環境にある人の生活を垣間見られるところが面白いと思うし何かの可能性になるのではないかと期待する。 生活や生活観の違いはそれぞれの人間の部屋や家の中に閉じていて、相対化されることが少…

絆創膏

絆創膏は役に立たない。服にすれればめくれるし、水に濡れてもめくれるし、いつの間にか埃がつく。それでも貼るのは、安心するし、どこか暖かいからだろう。絆創膏を貼ると、怪我をして手当てをしてもらったときの気分が思い出される。

今日の無題

たとえばちょっと解決困難なことで悩んでいる甲がいるとして、それを心配している乙がいるとすると、乙が甲をねぎらった時に、甲が乙のねぎらいを申し訳なく思ったり、あるいは何かがすれ違えばうっとおしく思ったりする。 そして、乙もねぎらいに際して、た…

オーウェル「動物農場」

厭世家のロバに感情移入してしまったか。豚以外の動物たちが起こったことを端から忘れていってしまって、記録に残す手段もないのがひどい結果に繋がっているように読めたけれど、自分の記憶を掘り起こしても十年前がどうだったかも怪しく、覚えている物事も…

名前について

気になったものの名前は知りたくなる。 どんなものの名前だって最初にそう呼んだ誰かがいたのだから、自分だけの名前をつけたっていいはずなのに、多くの人の間で通用している名前が知りたくなる。 そういう名前を知るとそのものが自分の中でしっかりとした…

今日の未整理書き散らし

なんかこう。腐女子、オタク、ウヨサヨ非モテスイーツ、属性が批判される時に、その中で自意識こじらせて腐ってるか、無意識過剰で人を踏み躙って平然としてるようなケースを取り上げることがあるけども。それはその属性が腐ってるんじゃなくて、どんな人間…