2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

トルーマン・カポーティ「冷血」

構成や描写、採られている発言、取材されてる人々の人生が目の前にあるようで本当に面白いんだけど、実際に起きたことだし、虚しさや喪失、私たちを押しつぶしてしまうどうにもならない出来事、そういうもので一杯だから面白いなんて言っていいのかわからな…

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ 6」

まさかこういう流れになるとは思わなかった。でも登場人物たちの人格と物語が確かに結びついているので失望はない。 劇中のように会話が通じることも現実にはあまりないだろうけど、この巻は心に強く残るだろうと思う。複雑で切実な恋愛と人生の一区切り。

日常の垂れ流しは無意味じゃないと思いたい

インターネットに日常が垂れ流されることで自分とは違った階層や環境にある人の生活を垣間見られるところが面白いと思うし何かの可能性になるのではないかと期待する。 生活や生活観の違いはそれぞれの人間の部屋や家の中に閉じていて、相対化されることが少…