2009-01-01から1年間の記事一覧

他人の人生を考えるときに

誰かの人生について考えることがある。偉人だとか、過去に名を残した人や、現在の著名人や自分の中で重要な人について。 そういうときに私はその人の人生とは、というよりも、むしろその人の生活とは、という言葉で考えたいと思う。 人生、という言葉で私が…

中国副主席と天皇陛下の会談とかで

Sucker 政治, 歴史, 法律, 社会 "天皇制の廃止とそれに伴う憲法の改正を政治の課題として上程すべき"妥当な意見と思う。というか民主党執行部は陛下をホイホイ担いで何がしたいのか…… 歴史に敏感な政治家なんて殆どいないということか。 2009/12/16 はてなブ…

現実こわい

インターネット上の人間関係の事故を憂慮する言説は枚挙に暇がないけど、そもそもインターネット「上」のトラブルであって、インターネット「内」のトラブルではないわけだ。事故が多いのはネット外との境界面。学校裏サイトとか出会い系で詐欺とかmixiで犯…

ぐるぐる承認欲求

自分の書き物を人に読んでもらいたいと思ったら、やっぱり定期的に量を出していったり、ランキングに参加したり、他の書き手と交流したり、そういう必要があるんだろう。 しかし、そこまでのやる気はないし、更新の少ないひっそりとしたサイトというのも個人…

ミニブログについて

人を物扱いしないというのは、厳密には難しいとしてもわりと誰にでも肯定されうる倫理だと思うのだが(「何か面白いこと言え」というアレが時に不快なのは他人をTVにしようとしてるからで)、しかしミニブログなどというものはある意味その極致であって(「…

はてなパーカー

はてなパーカー欲しい! バーガンディーがほしい。 他の欲しいキャンペーンと違って衣料品のときは応募してしまう。なんかおもしろいし。デザインもわりといいし。部屋着にもなるし。

ニュータウンの子供たち

ニュータウンでは道端で親子連れの子供が泣いているのをよく見る。幼児の泣き声は記憶と感情に働きやすい。痛い、悲しい、そんな気持ちが私にも伝わってくるけれど、頭をぶつけただとか、お菓子を落としただとか、自分がもうその程度の刺激には慣れてしまっ…

クリスマス

昨日近くのアウトレットモールで早々とクリスマスの飾り付けをやっているのを見て、昔スガシカオがラジオで、会社員時代の仕事で一番記憶に残っているのは、病院の中庭にクリスマスの電飾をつけたことだ、と話していたのを思い出した。病院の人たちが喜ぶの…

夢とか目標とか

夢とか目標とかを持って苦闘してる人を見て、やっぱりなるべき自分と今の自分に落差があるから苦しいんだろうなあと他人事のように考えてしまったりするのだけれど、こういう目線は当の私がもし苦戦中だとしたらわりと頭にくることだろう。 考えるに、夢や目…

自動ドア

に二回無視されました。

御影瑛路「空ろの箱と零のマリア2」

著者は話を作ったり伏線を通したりするのがどんどん上手くなってる気がする。心理描写で理が勝ちすぎるのも個性と言っていいし、恋愛要素が抜けないのはラノベとしてはほとんど必要十分だろう。このままいったら普通にアニメ化とかするんじゃあるまいか。

今日のひとりごと

「人づきあいをうまくやりたい」って思うけどさ、じゃあ他人は「うまくやる」ためのものでしかないのかよ、っていう。 「うまくやる」だけのあまり親しくない人と、そうでない大切な人に分けるか、「うまくやろう」じゃなくて、「今日もいろいろあるだろうけ…

小説について

どうにも、未知の名作を読めば読むほど、少しはマシな人間になれるのではないか、そんな思い込みがある。そんなわけで、私には小説を読むのは趣味に加えて自分自身の重要な仕事のようにも思える。楽な上に生産性のまったくない仕事だが。

はてなハイクでひとりごと

はてなハイクの中では周知の事実なのだが、はてなハイクで一番使われるキーワードがh:keyword:ひとりごとなのは興味深い。 昔h:keyword:雑談とかを使おうという活動があったが結局流行らなかった。「雑談」では反応が返されなければ疎外感があるし、そもそも…

成功哲学や自己啓発が嫌いな人のための詭弁

元気が一番大事って、いうじゃないですか。何かをおもしろがったり、行動してやろうって気持ちがないと、何もできないし、何もできないと、何かの作業を継続してできないから、お金とか作品とか、形のあるものも残らないし、技術とか知識とか、形のないもの…

トルーマン・カポーティ「冷血」

構成や描写、採られている発言、取材されてる人々の人生が目の前にあるようで本当に面白いんだけど、実際に起きたことだし、虚しさや喪失、私たちを押しつぶしてしまうどうにもならない出来事、そういうもので一杯だから面白いなんて言っていいのかわからな…

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ 6」

まさかこういう流れになるとは思わなかった。でも登場人物たちの人格と物語が確かに結びついているので失望はない。 劇中のように会話が通じることも現実にはあまりないだろうけど、この巻は心に強く残るだろうと思う。複雑で切実な恋愛と人生の一区切り。

日常の垂れ流しは無意味じゃないと思いたい

インターネットに日常が垂れ流されることで自分とは違った階層や環境にある人の生活を垣間見られるところが面白いと思うし何かの可能性になるのではないかと期待する。 生活や生活観の違いはそれぞれの人間の部屋や家の中に閉じていて、相対化されることが少…

絆創膏

絆創膏は役に立たない。服にすれればめくれるし、水に濡れてもめくれるし、いつの間にか埃がつく。それでも貼るのは、安心するし、どこか暖かいからだろう。絆創膏を貼ると、怪我をして手当てをしてもらったときの気分が思い出される。

米澤穂信「儚い羊たちの祝宴」

借りて読んだ。メイド小説だった。殺人とメイドが両方好きな人は読むといいと思う。 ちょうど真ん中で一息つけたせいか、三話目の「山荘秘聞」のユーモアが効いていた。

群馬に行ってきた

先日の山梨から日を置かずに土日で群馬水上に。なぜか降って湧いた旅行三昧。でも普段の水平生活との落差ですごい疲れてる…… 車窓からパラグライダーが見えた。

こがわみさき「陽だまりのピニュ 5」

終わってしまった。登場人物の心理を、伏線を巧みに通して、しかも台詞に頼らずに描くのがこの人の凄さ。どうやって作ってるのかさっぱりわからない。魔法のようだと思う。

山梨へ行って来た

いつもの友人たちと無計画な一泊。 午後出発。津久井町を通る。山と沢の風情があるところ。 途中道志で休憩したところに吊り橋があったので思わず渡る。

今日の無題

たとえばちょっと解決困難なことで悩んでいる甲がいるとして、それを心配している乙がいるとすると、乙が甲をねぎらった時に、甲が乙のねぎらいを申し訳なく思ったり、あるいは何かがすれ違えばうっとおしく思ったりする。 そして、乙もねぎらいに際して、た…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

見てきた。サービスたっぷりといった感じ。戦闘は派手だし、女性キャラはみんなかわいい。メガネの人もいい。 余談。シンジのクラスにはイジメもなさそうだし、自分の容姿や性格を気にしてる様子もないし、親とほとんど交流がないことだけが屈託なので、十四…

はてなTシャツ2009欲しい!

はてなスターのTシャツで応募。

オーウェル「動物農場」

厭世家のロバに感情移入してしまったか。豚以外の動物たちが起こったことを端から忘れていってしまって、記録に残す手段もないのがひどい結果に繋がっているように読めたけれど、自分の記憶を掘り起こしても十年前がどうだったかも怪しく、覚えている物事も…

読んだメモ

グレッグ・イーガン「祈りの海」。自分の思っている「自分自身」が作り物だったら、という話が多いような気がした。いくつか、この設定は正しいのだろうか、とか、この設定だったらもっと違った展開にならないか、とか考えてしまった。そんな風に気になって…

名前について

気になったものの名前は知りたくなる。 どんなものの名前だって最初にそう呼んだ誰かがいたのだから、自分だけの名前をつけたっていいはずなのに、多くの人の間で通用している名前が知りたくなる。 そういう名前を知るとそのものが自分の中でしっかりとした…

唐辺葉介「犬憑きさん(上・下)」

作者の人間観と文章は前から好きだけれど、今作は特別気に入りすぎた。ひとつひとつは挙げないけれど、何回も描写や場面に心を動かされた。物語が全体として前向きなのも原因かもしれない。 原体験、青年期、憑き物筋や非定住民が持っていた被差別性や象徴性…