2009-06-03から1日間の記事一覧

唐辺葉介「犬憑きさん(上・下)」

作者の人間観と文章は前から好きだけれど、今作は特別気に入りすぎた。ひとつひとつは挙げないけれど、何回も描写や場面に心を動かされた。物語が全体として前向きなのも原因かもしれない。 原体験、青年期、憑き物筋や非定住民が持っていた被差別性や象徴性…