クリスマス

昨日近くのアウトレットモールで早々とクリスマスの飾り付けをやっているのを見て、昔スガシカオがラジオで、会社員時代の仕事で一番記憶に残っているのは、病院の中庭にクリスマスの電飾をつけたことだ、と話していたのを思い出した。病院の人たちが喜ぶのを見て、自分の心まで明るく、暖かくなるようだったと言っていた。
私がクリスマスという言葉で思い浮かべるのは、そのときスガシカオが見ていたはずのもの、冬の灯火の光と暖かさだ。そして想像の中でのクリスマスの日には、どんな人の心にもその火が灯る。現実にはありえないことだとしても。
カポーティの『クリスマスの思い出』、太宰の『メリイクリスマス』にも同じ光と暖かさが書かれているように思う。