オーデュボンの祈り

面白かった! よく考えると荻島に無理のあるとこは多いんだけど、読んでるときにそれを感じさせない魅力が舞台にも登場人物にもある。とても好きな雰囲気だった。伊坂幸太郎のほかの本も読んでみたくなる。

「人に価値などないでしょう」
「ただ」
「ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値が無くても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう。」
「花というのは綺麗です。」

気の利いた台詞が多いのもいい。