さよなら妖精

友達に借りた本。こういう本は感想を書くのが余計な感じ。とてもよかった。
Amazonのレビューでは主人公たちが世界情勢に暗すぎるという意見もあったけど、これくらいの認識じゃないのかなあと思う。俺が高校三年のときバルカン半島のことなんてどれだけ知っていたことか。1991年にはインターネットもそう身近じゃないし。ネットと検索エンジンに触れるようになれば知識はえらい勢いで手に入りやすくなる。実際身についているかは別として。

「人間は、殺されたお父さんのことは忘れても、奪われたお金のことは忘れません」

国際関係でこういうことは考えてなかったのではっとした。
あと、犬はどこだもちょっと前に読んだんだけど、けっこうキツイ話なので感想が上げられなかった。両方おすすめ。
追記バルカン半島のコーヒーはトルコやギリシャみたいに鍋で煮るらしい。

2009.11.25追記

たとえ人の生命を奪っても、財布に手をかけてはならぬ。人は父親の殺されたのは忘れても、財産の失われたことは忘れないからだ。

マキャベリの言葉にこういうものがあるらしい。なるほどなあ。三年越しでわかったりするから人生は不思議。