片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」

今になって読んでみた。
恋愛小説のお手本みたいな。描写も比喩も台詞もストーリーも方向性もそつがない。でも角がないから刺さってこない。だからベストセラーになったのかなあ。誰が読んでも嫌にならない。
あと編集のせいらしいけど、中身とタイトルがあってない。登場人物のだれも叫んでない。「世界の中心」も主題じゃない。「恋するソクラテス」でいい。売れないだろうけど、それでも何万部かは行ったんじゃないのか。
担当編集者はなに考えてたんだろうか。オマージュでもパロディでもないこういうタイトルのつけ方はエリスン庵野秀明片山恭一も馬鹿にしてるとしか思えない。