石原慎太郎「太陽の季節」

人物として嫌いだけどあえて読んでみた。
無軌道な生き方の話だけど、金に困ってなくて、麻薬が出てこなくて、美学がなくて、挫折がなくて、考え込まない。酷く言うと喧嘩してセックスするだけっていう。他にあまり似たようなものを読んだことがない。そこら辺の独特さが評価の理由なんだろう。
でもやっぱりだめだ。腕力に自信があって金持ちで後先考えず欲望のままに動く登場人物がどうにも気持ち悪い。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いな。