歳末御礼/今webで読んでいる文芸

今年ハイクをはじめてからなおさらにweb上のテキストを読むことが増えた気がする。いまwedで私が読んでいるものを日頃の感謝を込めて紹介。リンクにも入れておこうと思う。はてな界隈から見つけてくるのではてなにid持ってる人が自然多い。どの人も今更私がトラックバックするのも失礼な感じだけど、あえて。

平民新聞

id:heiminさん。
言わずとしれた平民新聞。見てきたものの密度がそのまま反映されているような文章と写真。

Everything You've Ever Dreamed

id:Delete_Allさん
胸に対する情熱は正直よく分からないけれど、非常に繊細な文章を書く人。人間への視線があたたかい。

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http://blog.livedoor.jp/nishina0/
id:nisinaoさん。クールでポップな文章で恋愛や奇怪をドライに、余韻を残して切り取る人。洒脱。

おねがい☆ツインピークス

http://onegaitwinpeaks.blog61.fc2.com/
id:yasudayasuhiroさん。「シロクマとメイド」は寄せ集めのパロディなのに、どうしようもない寂しさを描き出している不思議な作品。

猫を起こさないように

http://newworldorder.jp/
小鳥猊下。「萌え」に親しみと居心地の悪さを両方感じられる人は是非。いくつかのパロディ*1を取りかかりにして、完結された長編*2 *3 *4を読むといいと思う。波長が合えば必ず愁殺されるはず。「少女保護特区」*5もクライマックス。

僕は、そして僕たちはどう生きるか

http://www.rironsha.co.jp/aar/nashiki/index.html
理論社のホームページで連載中の梨木香歩の新作。題名は吉野源三郎の「君たちはどう生きるか*6から。おそらくテーマは、人間が組織を作って行動することと、そのときこぼれ落ちてしまうものについて。この先梨木さんがどのようにそれを語るのかにとても興味がある。

*1:http://newworldorder.jp/archives/cat13.shtml

*2:http://newworldorder.jp/archives/cat3.shtml

*3:http://newworldorder.jp/archives/003.shtml

*4:http://newworldorder.jp/archives/cat11.shtml

*5:http://newworldorder.jp/archives/cat6.shtml

*6:

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

蛇足。戦争直前の時代にのちの岩波書店「世界」初代編集長によって「少年のための倫理の本」として書かれた「君たちはどう生きるか」は、社会、生活、倫理についての入門書として70年間あまり代わりになるものが無いらしい。実際私も高校のときに読んだが忘れられない本。この連載がはたして後を襲うものになるかどうか。