理想と減点法

理想を持つということはそこからの減点法で現状を評価するということなのだろうか。もしそうならば、自分の何かを変えたければ理想を持つよりは盲目的に習慣を違えたほうが精神に対しては負担が少ないだろう。
さておき、私は社会問題などを考えてみたときに、あるべき理想の状態から減点していることが多いような気がする。しかし、放っておけば自分の理想が実現している状態などというのは自分が神のときか夜見る夢でしかないのだから、むしろ何もないところからなんとか今の状態が作り上げられていると思ってみるのもいいのかも知れない。もちろん、どんな社会にもそれなりの歴史と経過があるし、人間には本能的な社会性もあるわけだから、磨いた石版の上に現在の社会があるわけでは無いのだけど。