青い色

年始に祖母の通院につきそった際、前と同じ薬(かゆみどめ)がほしいということで、緑のキャップの塗り薬を「ふたの青い薬」だと祖母がいったのを、お医者さんも看護婦さんも「でもかゆみ止めたぶんこれだけですよね……」と手元の同じ薬を見ながら不思議そうだったので、ああ、アオに緑もふくめる感覚が思いつかないのだなあと思って言うか言うまいか見ていたけれど、「薬局で出してる薬のパッケージとかわからないこともあるので、同じ薬がほしいときは明細とか名前のわかるものををお持ちくださいね」ということになったので黙って過ごしたのだった。