村上春樹についてのメモ

・詳細な描写よりはイメージの組み合わせで語る(例。イルカ、図書館、女の子)
・そのせいで読みやすい。
・イメージの組み合わせが破綻して陳腐になってるのがカフカ。ぎりぎりのところで留まってるのがねじまき鳥。
・だから長編よりも短編のほうが慣れない人、読まず嫌いな人にもおすすめ。
・「能力も容姿もあって普通に生きれば出世も利殖もできる人間がぐだぐだ感傷的になってるのがいやらしい」みたいなことをたしか中島義道が書いていたけれど、正しい。
・裏を返せばいくら恵まれてても憂愁と感傷からはある種の人間は離れられないということ。
・だから「非リア充」とか「ワープア」とか強く自認してる人は読むと多分切れる。迂回するのがいい。