米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件」

えぐい…… なんなんだろうこの栗の渋だけ食わされたような読後感。面白かったけども。
主人公ふたりのひとでなしっぷりが顕著で、このシリーズに持ってた印象がちょっと間違ってたかと思う。最初から善悪とか正義とかそういえばあんまり関係なかった。基準は失敗か成功か、楽しいか楽しくないかだし、人を人と思ってない。ピカレスクっていうか。
あと何が恐ろしいって登場人物の能力に注目した描写がされてて、その能力に応じた結果が用意されてるところ。