日記を放置してしまっているので適当に昔書いた文章を貼ってお茶を濁す

スキというのは列挙的、外延的なのではないか。だから好き、に抵抗があるとすれば、ならば好き、に似通ってしまうところがあるからではないか。好きに対して必要な記述はできるが十分な記述はしにくいのではないか。たとえば毛の生えたものなら何でも好きであるとか、丸いものなら何でも好きというのは難しい。耐え難い異臭がするかも知れない。しかし猫であるなら何でも好き、と言いきれる人はいるかも知れない。
あるいは君であるなら何でも好き、というのはあるかも知れない。しかし「君」の十分な記述というのは難しい。いちいちの記述、やさしいだとか声が高いだとか髪が黒いだとか骨が太いだとかは言えるかも知れないが、その全てを言い尽くすことは難しいだろう。しかもそれはときどき時間が経って変化しても好きの範疇に入っている。スキの回りの記述を剥いでも新しく記述が湧いてくることがある。