とある遅刻ができるまで

さて、あなたには大事な用があります。しかもあまり楽しみにはできない類いの用事です。仮に朝の10時から始まるとしましょう。
あなたは緊張して6時に起きました。家から件の場所までは1時間。2時間で食事そのほか朝のあれこれは余裕を持ってできてしまいました。身支度以外は。憂鬱のせいでどうも着替える気がしません。8時。5分前、いや10分前に着くにしてもあと50分……
そこであなたはゲームだのネットだのを始めてしまいます。あっという間に30分。切りのいいところまでやるのにもう15分。やっと支度を始めてさらに15分。……ぎりぎりだけどさあ出よう。
しかし大変、持って行くものを用意していなかったり、途中でどうしても寄らなければならないところを思い出したり。なんやかんやで10分かかって、急ぎはしたけど5分の遅刻。
そして全身から嫌な汗をかきつつ恐縮しつつ相手に頭を下げまくるあなた。お疲れ様です。
(非実話)