私と祖父

五月の上旬に母方の祖父が亡くなって、数日前に四十九日の法要に行ってきました。もう高齢でしたし、私の母親は末の妹なので、特に葬儀に当たって私がしなければならないこともなく、いつもと同じように過ごしたかったのでここには書きませんでした。 私の家…

五月

ちょっとしたことで年始から東京にいたのですが、南房総に戻ってきました。スカイツリーの近くだったよ。 三月十三日のスカイツリー。

中島敦『光と風と夢』のちょっとした誤謬と思われる記述について

中島敦の唯一といっていい長編、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』を著したロバート・ルイス・スティーブンスンを描いた『光と風と夢』(数年前から途中で積んでいる)に次のような段落がある。青空文庫から引用する。 生垣の中にクイクイ(或いはツイツイ…

地震

携帯回線が落ちてるのでいちおうここに書いておきますが無事です。連絡まで。

支倉凍砂『狼と香辛料 16』

先日読了。 途中までロレンスの影が薄くてどうなることかと思ったけれど、最後きっちりホロと一緒に主人公らしいところを見せていて安心。ホロと一緒に、ってところがクライマックスの書き方として実にこの作品らしくてよかった。 思えば狼と香辛料を読んで…

二月が終わった

一年振りに二月の短さを思い出しては忘れるなど。また来年。

あけましておめでとうございます

いつの話だ。ブログに書く内容が年を経るごとに少なくなってゆく。言いたいことには限りがあるのです。 今年もよろしくどうぞ。初日の出ではないけれど元日の朝の空。

上から目線納め

古来火星人襲来、飛躍するならば黒船来航さらには死の舞踏の時代からメディアというものの主要な機能の一面は恐怖の伝播であった。 最近インターネット上で見た話題から恣意的に、警察官のあるジャーナリストへの不当な取調と、東京都のマンガアニメ表現規制…

今年もあと三十分で終わりだというのに

ブログを放置したままである。数日前にハイクに書いたのを適当に貼りつけて更新する。

さらにあっというまに

二ヶ月が過ぎました。うそです。そんなにあっというまでもなかった。しかし日記はさぼった。どうも読書やあれこれの感想をつけるのが億劫だ。 試験は落ちましたのでまた来年。来年も筆記が通らなければ諦めるべきかと思う。

あっというまに

九月がとんでしまった。公務員試験はちょっと失敗したのでおそらく通るまい。

リチャード・ブローティガン『アメリカの鱒釣り』『芝生の復讐』『西瓜糖の日々』

『アメリカの鱒釣り』はよくわからない本だった。不思議な話だった。幻想というか、椅子に座ってぼうっとしてるときのような空想が、現実の出来事の記述に挿入されたりまぜこぜになったり。以前(これも去年の十月か)読んだ『芝生の復讐』のほうが似たよう…

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『故郷から一〇〇〇〇光年』『愛はさだめ、さだめは死』

手元の記録によると『故郷から一〇〇〇〇光年』は去年の十月五日には読了しているらしかったが感想は上げていなかったようだ。 人間や性、愛、世界、運命、そういうものに対しての無常感と違和感。私はエイリアンだからこんなところにはとても耐えられない、…

田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』角川文庫

前にサガンの『ブラームスはお好き』を読んだときも同じだったけれど、だいたいが中年の女性の恋愛ものなので、普段読んでいる小説と大分毛色が違ってついて行くのが難しかったが、人間をみっともなさや冷酷さや優しさ、及ばないところや優れたところなどが…

尾形亀之助『色ガラスの街』『雨になる朝』『障子のある家』

なんだか概ね簡素で短くて平板で退屈なんだけど、それがかえって自由で枯淡にも思えて、慣れてくるとときどき奇妙なところやロマンチックなところ、寂しさも感じられるようになって、不思議と気に入ってしまった。 そんな後で『雨になる朝』の後記や、『障子…

今年の新潮文庫の百冊から二冊

yondaグッズ(今年はバンダナらしい)を貰おうと思って二冊読んだ。有名どころをつまみぐいする読書癖のせいで読んだり積んだりしてない百冊が年々少なくなっていく。 南直哉『老師と少年』新潮文庫 自分探し分野の禅問答入門といった感じか。シンプルにわか…

私は気分に従ってだらだらするのが好きだけど

芸事は風呂掃除に似ている。毎日やってるとどこが綺麗になってるかよくわからないけどやらないと確実に湯垢が溜まる。 しかしこれが趣味としての芸事だったらどうだろう。やって楽しさや充実感を得るのが主な目的ならば、気の進まない時はやらなくていいとも…

月報月記五月版

田舎に引っ込んでから一ヶ月半が過ぎました。半日に足らない農作業の手伝いなどをして毎日暮らしております。来月の公務員試験も受けるつもりですが試験対策は進んでません。不規則生活が出来なくなったのでブログの巡回とかは停止しました。twitterやハイク…

実家に引っ込む

あまり要らない物を買わないようにしているつもりだけど、それでもいろいろ荷物は多かった。

電子書籍についての覚書

紙は十数枚なら薄くて軽い。何百枚となると厚くて重い。電子書籍は検索がしやすい。電源がいる。持ち運べる電源には寿命がある。モニタがいる。モニタは大きくすると折り畳めない。 私が二百ページの文庫本一冊を持ち運ぶなら紙のほうが便利だけど、十冊まと…

卒業しました

卒業です。学士です。無職です。 ネットの内外で私と親しくしてくれている方々の毎回のご厚誼に御礼を。私はなかなかに幸運です。 これからもどうにかなんとなく生活するつもりなのでよろしくお願いします。

確定なんだけど実感がない

単位は取れていたので十九日に卒業式のはずです。

おっと

書かなさすぎてこのままだと二月に穴が開いてしまう。 学校にまつわるあれこれはほとんど終わりました。三月十一日に卒業判定です。

最近の労働関係のニュースの多さはどこからやってきたか

※誰かの考えの足しになるかもしれないので、大学で書いたものを短くして載せておこうと思う。 正解はバブル崩壊前に書かれたこの文章からわかる。 まず、低賃金労働層をどのように評価するかということである。現在の低賃金層は生きていくため、食べていくた…

あけましておめでとうございます

個人的にいろいろあけてないですが。わしの二〇〇九年はまだもうちょっとだけ続くんじゃ…… 一昨日帰省の際に兄夫婦と落ち合うことになっていつもとちょっと違うルートを通ったのですが、歳末の甲州街道は人通りが少ないけれど車道はクラクションが何度も長く…

他人の人生を考えるときに

誰かの人生について考えることがある。偉人だとか、過去に名を残した人や、現在の著名人や自分の中で重要な人について。 そういうときに私はその人の人生とは、というよりも、むしろその人の生活とは、という言葉で考えたいと思う。 人生、という言葉で私が…

中国副主席と天皇陛下の会談とかで

Sucker 政治, 歴史, 法律, 社会 "天皇制の廃止とそれに伴う憲法の改正を政治の課題として上程すべき"妥当な意見と思う。というか民主党執行部は陛下をホイホイ担いで何がしたいのか…… 歴史に敏感な政治家なんて殆どいないということか。 2009/12/16 はてなブ…

現実こわい

インターネット上の人間関係の事故を憂慮する言説は枚挙に暇がないけど、そもそもインターネット「上」のトラブルであって、インターネット「内」のトラブルではないわけだ。事故が多いのはネット外との境界面。学校裏サイトとか出会い系で詐欺とかmixiで犯…

ぐるぐる承認欲求

自分の書き物を人に読んでもらいたいと思ったら、やっぱり定期的に量を出していったり、ランキングに参加したり、他の書き手と交流したり、そういう必要があるんだろう。 しかし、そこまでのやる気はないし、更新の少ないひっそりとしたサイトというのも個人…

ミニブログについて

人を物扱いしないというのは、厳密には難しいとしてもわりと誰にでも肯定されうる倫理だと思うのだが(「何か面白いこと言え」というアレが時に不快なのは他人をTVにしようとしてるからで)、しかしミニブログなどというものはある意味その極致であって(「…